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2008年02月08日

美容外科領域の再生医療のパネルディスカッション 鎌倉先生の抄録

今日は聖心美容外科統括院長の鎌倉達郎先生の抄録です。
鎌倉先生には、美容外科領域の再生医療のパネリストをお願いしています。


演者  鎌倉達郎
所属  聖心美容外科
演題名 自家脂肪組織由来幹細胞移植を用いた豊胸術 

抄録

【はじめに】現在、豊胸術として行なわれている方法の主流はインプラントを用いた方法である。生着率の低さや術後合併症などから自家脂肪を用いた注入法は敬遠され、カプセル拘縮などの異物反応の可能性を容認する形でインプラントを用いた方法が受け入れられている。一方、2001年に皮下脂肪組織に多くの多機能型幹細胞が存在することが報告されて以来、様々な医療分野において自己脂肪組織由来幹細胞を用いた臨床研究が急速に進められている。
【目的】自己脂肪組織由来幹細胞を用いた豊胸術の臨床応用の有用性について検討した。
【方法】本法では、注入用脂肪と同量の脂肪を幹細胞抽出用として用いる。脂肪採取は専用のシリンジを用いて採取し、脂肪組織量を計測する。注入用脂肪の洗浄および脂肪からの幹細胞抽出の工程は米Cytori社製CelutionTM Systemを用いて行われる。洗浄した脂肪と濃縮幹細胞液を混和した後、専用のシリンジに注入用カニューラを装着し、Multiple Injection Techniqueを用いて少量ずつ分注する。
【結果】現在、本法を用いた臨床応用は継続中であるが、短期的な結果として、術後早期より移植した乳房のテクスチャーは非常に柔らかく、また乳房増大の程度や生着率に関しても良好な感触を得ている。
【考察】本法の評価には、引き続き長期的なフォローが必要であり、また幹細胞の回収率等改善の余地が残されているが、再生医療を美容医療の領域に導入する傾向は今後益々盛んになっていくことが予想される。この際、確実なエビデンスに準じた治療体系のもと、実践されていくことが重要である。

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