学会長Blog
2008年02月25日
上眼瞼形成術のパネルディスカッション 一瀬先生の抄録
今日は神戸大学附属病院美容外科の一瀬晃洋先生の抄録です。
一瀬先生には、上眼瞼形成術のパネリストをお願いしています。
演者 一瀬晃洋
所属 神戸大学附属病院美容外科
演題名 上眼瞼形成術における組織量調節の基本方針
抄録
【目的】
上眼瞼形成術において整容的・機能的に高い患者の満足を得るには、皮膚切開の位置や皮膚の切除量のみならず、適切な軟部組織量の調節や牽引を行うことが必要である。われわれが行う組織量調節の基本方針を報告する。
【方法】
上眼瞼の形成術の術式決定にあたり、われわれが検討する術式(事項)は以下の如くである。
1.アプローチ
全切開法、小切開法、経結膜法、睫毛縁切開法、眉毛下切開法
2.皮膚切除量(長さ・幅)の決定
3.軟部組織の調節
・減量
眼輪筋、眼窩中央・内側脂肪、瞼板前組織、中隔前脂肪、ROOF(retro-orbicularis oculus fat)、肥大涙腺など
・増量
脂肪注入、脂肪移植
4.重瞼作成・修正法
5.眼瞼腱膜の調節
6.眉毛下降への対策
眉毛挙上、眉毛固定術、眉毛外側(こめかみ)挙上術、眉毛下制筋群切除
7.眼瞼緊張亢進症の対策
【結果】
上眼瞼形成術を希望する患者に対して、上記の術式が、単独もしくは複数の組み合わせで、一期的または二期的に施行された。
【考察】
上眼瞼除皺術を行う場合には、対象患者の眼瞼および周囲の解剖的形態の評価を十分に行い、患者の希望を考慮して術式の検討を行う。適切な術式の決定には、現在の眼瞼の形態のみならず、眼瞼形成術後の上眼瞼周囲における形態の変化を予測して対策を行うことが重要である。組織の余剰に対しては、上方への挙上や組織量の調節を行う必要がある。組織量の調節にあたっては、眼瞼全体において余剰の原因部位の検索を行い調節する部位や量を検討すべきで、過剰の皮膚切除は慎むべきである。一般に皮膚や軟部組織の過剰切除の修正は容易ではない。
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